折り紙に想いをつなぐ

今回ご紹介する映像は、2010年10月に名古屋市で開催されました、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)のオープニングセレモニーで上映された映像をご紹介します。
本映像は、環境省・外務省・農林水産省からの依頼により、GreenTVが映像制作のプロデュースを行い、制作させて頂きました。

2010年10月18日 オープニングセレモニー当日は、ジョグラフCBD事務局長のスピーチの後、松本環境大臣の紹介により、193の国と地域の閣僚の方々に向けて、本会議上で上映され、またハイレベル会合時には、DVDとして、参加者の皆さんに配布されました。

COP10では、生物資源の国際ルールを定める「名古屋議定書」と、次の10年の生物多様性の損失を進める「愛知ターゲット」が採択され、日本が責任ある議長国を務めるなか、歴史的成果により、終了することが出来ました。本映像では、世界中の人々の想いと行動に移すための重要性を訴求するため「Make the Decision」「Take Action」のメッセージを強調し、様々な人種の子供たちの願いを映像に込めました。

また、日本古来の伝統文化である折り紙を折ることが、人が自然に手を加えることにより、自然環境や生き物が守られることを表現しています。冒頭の古民家シーンでの千羽鶴の折り紙は、桑名市の無形文化財である連鶴を採用、棚田百選にも選ばれた愛知県の棚田の景観も組み込み映像を制作しています。エンディングでは、松本環境大臣や、ドイツのレトゲン環境大臣、ジョグラフ事務局長、TEEBのパヴァン主任研究員にも協力を頂き、世界約20カ国以上の人々の折り紙を折るシートと、メッセージカードにより、生物多様性保全の重要性を表現しています。

今回の映像は、世界中の撮影クルーとハリウッドのCG制作チーム等の協力により、日本を含め、世界8カ国での撮影により、映像を制作しています。次の10年の目標を達成し、様々な人々の普及啓発に繋げるための映像として、今後も活用していきたいと考えています。

【関連サイト】

COP10/MOP5 日本政府公式ウェブサイト
http://www.cop10.go.jp/

生物多様性条約第10回締約国会議 支援実行委員会
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/