豊かな自然環境に囲まれる屋久島や種子島から奄美、沖縄、宮古、八重山の島々からなる南西諸島。東洋のガラパゴスと言われ、ヤンバルクイナやアマミノクロウサギ等、非常に珍しい動植物が生息しています。

また、世界中の海には、約800種類のサンゴがあると言われていますが、沖縄近辺の海には約200種類のサンゴが生息しており、世界でも非常に貴重な海域として知られています。

そして、南西諸島にある「西表国立公園」は、2007年8月、石垣島の一部が加わり、私たちの守るべき貴重な財産として「西表石垣国立公園」が制定されました。

こうした豊かな自然環境で暮らすのが、海の哺乳類、ジュゴンなのです。
草食性の動物で、西部太平洋、インド洋等、サンゴ礁のある浅い海に暮らし、世界全体でおよそ10万頭が生息していると言われています。

日本でもこの西南諸島に生息するジュゴン、主な生育場所は沿岸域の浅い海になりますが、こうした地域でも環境破壊が進み、日本国内のジュゴンは、わずか50頭程度で、まさに絶滅の危機にさらされています。

そして、2007年8月、環境省によりジュゴンは最も絶滅の危機が高いランクのレッドリストに掲載されてしまいました。

私達人間と同じ哺乳類の仲間として、周辺の環境保全を進めること、そして素晴らしい自然環境やジュゴンの様な動植物を子供たちの世代までしっかりと引き継ぐこと、ジュゴンをきっかけに考えてみませんか？

こうした中、ジュゴンの保護に取り組む自然環境保護団体では、2010年を「国際ジュゴン年」に制定するよう、様々な活動を行っています。

また、沖縄県名護市の東海岸、辺野古（へのこ）・大浦湾周辺で頻繁に目撃されている、左尾びれに傷のあるジュゴンの名前を、100カ国以上で地球環境の保全に取り組む世界最大の自然保護 NGO、WWFが募集しています。

是非、この機会に人魚のモデルにもなったと言われるジュゴンにステキな名前をつけてあげて下さいね。

【協力】
WWFジャパン
http://www.wwf.or.jp/

＜関連webサイト＞
沖縄のジュゴンの名前　募集要項
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/dugong/news/20070718.htm

「2010年を国際ジュゴン年に」
http://www.dugong2010.com/