世界をリードする環境政策(アンドレアス・カールグレーン環境大臣)

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環境政策で世界をリードしているスウェーデンの秘訣を、環境大臣(アンドレアス・カールグレーン、Andreas Carlgren)にインタビューしました。スウェーデンでは経済を成熟させながらも、温室効果ガスの大幅な削減を達成してきました。(1990~2006年の間にCO2排出量を9%削減する一方で、44%の経済成長を達成)その背景には「環境技術開発への熱意」「自然エネルギーの活用」「炭素税の導入」「鉄道などのインフラ整備」「各ガソリンスタンドに最低1つのバイオエネルギーポンプの義務づけ」など複合的な要素が相まっているようです。

2009年末はスウェーデンがEUの議長国となり、デンマークにて気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)が開かれます。国際的なスキームや会議が成功するためには、「途上国向けの環境技術開発・普及・移転を可能にする金融スキームを構築すること」といった課題に加えて、「アメリカの協力」「先進国の信頼に足る態度」が必要だと念をおしていらっしゃいました。

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EUでは、CO2の排出量を2020年までに90年比の20%削減する目標を打ち出していて、それによるとスウェーデンでは38%の削減をすることになります。「素早い政策」で、すでに「1人当たり排出量、世界最少」の準備も始めているスウェーデン。自然エネルギーの利用は、現在でも全エネルギー消費の40%を占めていますが、2020年までには比率を50%にまで高め、さらに2025年までには「脱・化石燃料計画」を打ち出しているほど。日本もスウェーデンに見習い、長期的ビジョンにたった「素早い政策」を実践する時期に来ているのは明らかです。

なおこのインタビューは、環境と社会貢献と「志」のビジネス情報誌オルタナ8号「オルタナ・パーソン」でお読み頂けます。
http://www.alterna.co.jp/
【執筆】丹羽順子

関連webサイト
インタビュー・執筆協力:雑誌オルタナ副編集長 木村麻紀さん
http://makikimura.blog55.fc2.com/

スウェーデン環境大臣の講演
http://www.fujisue.net/archives/2008/04/post_2434.html