森の番人’~市民を巻き込んだ新しい森林監視システム(SONY)

sony_forest_guard03.jpg子どものころ、子どもながらも世の中の役に立つかもしれないと様々な考えを頭の中にめぐらせたことはありませんか?
世の中の役に立つかどうかは別として、子どもの想像力・創造力は大人のそれをはるかに上回ると思いませんか?でも、子どもだからそれを実現するための力はなく、結局夢のまま終わってしまいます。

sony_forest_guard02.jpgソニーは、そこに目を付けました。気候変動を食い止めるための子どものアイディアを募集し、13000の応募作の中からカリフォルニアにある小学校の6人組が考えた案を採用。実現化に向けて動き出したのです。
6人が住むのはカリフォルニア。森林火災に悩まされ、家や家族を失う人々を見てきたのです。そこで「森の番人」という装置を考えました。太陽電池のカメラを森に取り付け、世界中の人がそこにアクセスすることで誰もが「森の番人」となり、森林火災を食い止めようというものです。
CO2排出量に関しては日々、話題に上る現代ですが、こと森林火災に関してはあまり話し合われたりしません。しかし、森林火災で発生する二酸化炭素排出量は、年に10億トン以上で最も排出量が多いのです。

sony_forest_guard04.jpgソニーのエンジニアやソフトウェア担当者だけではなく、ネバダ大学の教授らの支援も得て、実現化に向けての実験が始まっています。

言い古された言葉ですが、未来を担う子どもたち自身が考え、行動していくことで真の環境教育ができると思います。
大人である私たちはそれを十分にサポートし、子どもたちの迷惑にならないよう、美しい地球を残していきたいと思います。
執筆:小田原由花

参考サイト
●ソニーHP内にある、「この惑星を助けるために」のサイト(英語)
他にも、ソニーが取り組んでいる試みが掲載されています。
http://www.sony.co.uk/hub/eco/eco-initiatives/childrens-climate-call