フランスのエコクリエーター

ecotrek2_paris002.jpg独自動車メーカー・ダイムラー(Daimler)は、2011年1月から、水素を燃料とする燃料電池車「B-Class F-CELL」で世界を走破するプロジェクト「Mercedes-Benz F-CELL World Drive」を実施。オンライン動画「Eco Trek」シリーズでは、このドライブ旅行に密着し、世界各地でのグリーンな取り組みを紹介しています。二回目にあたる「Eco-Trek: Keeping it Green in Paris」では、パリのグリーンなプロジェクトやアートなどについて採り上げています。

ecotrek2_paris003.jpg植物学者パトリック・ブロンク氏は、30年前から、垂直型ガーデンに取り組む植物学者。コンクリートの壁にワイヤーの網を張り、植物を植えるという手法で特許を取得し、この取り組みは、世界中に広がっています。また、グラフィックデザイナーのMathilide Roussel-Garaudyさんは、リサイクル金属と土で形作った像に種を植えるというユニークなアート作品を製作。時間が経つにつれ、緑が生え、花が咲き、やがて消えるという自然の姿を表現し、注目されました。

この動画では、環境負荷の低い移動手段へのシフトに向けたフランスの取り組みにも触れています。高速鉄道のTGVやパリの地下鉄は、代表的な公共交通機関です。また、税優遇制度によって、電気自動車の購入を推進しています。慢性的な交通渋滞が課題となっているパリでは、1日1ユーロのレンタサイクルが「市民の足」として利用されているほか、商用車による渋滞緩和に向けて、運送会社のフェデックス(Fedex)は、自転車型の配達車を活用しはじめています。

世界では、各地の実情に合わせて、環境負荷が低く、持続可能な街づくりに向け、様々な取り組みが行われています。これらの事例を「Mercedes-Benz F-CELL World Drive」の旅とともに、これから詳しく見ていくことにしましょう。

執筆:松岡由希子

[関連サイト]

「Eco Trek」の公式ブログ(英語)
「Mercedes-Benz F-CELL World Drive」の旅をレポートするオンライン動画「Eco Trek」のブログです。
http://ccmnews.wordpress.com/