GrowthBusters

このまま人口も工業的生産も増え続けたらどうなるのか、考えたことはありますか?その研究を1972年にまとめたものが”成長の限界“という報告書で、「人口と鉱業投資がこのまま幾何級的成長を続けると地球の有限な天然資源は枯渇し、環境汚染は自然が許容しうる範囲を超えて進行することになり、100年以内に成長は限界点に達する」と結論付けられています。

この映画は、人は成長の虜になっていて、何もかも成長すればいいと思っていることに警鐘を鳴らすドキュメンタリーです。制作者は、デイブ・ガードナー。ディレクターとして30年以上のキャリアを持ち、教育テレビ向けの番組もたくさん作っています。人口増加に懸念を持った彼が、どうすれば人は自然を守り、持続可能な社会にしていくことができるのかを考えて作った映画が“GrowthBusters”。人々が成長に執着しなくなるよう促すという内容です。「勝てばいい」とか「勝ち組」とか、そんな言葉が横行する世の中。横断歩道も信号が赤に変わるのが早くて、お年寄りなどがゆっくり渡れないということも、すべて成長を最優先に考えた結果のように思います。

新しい年を迎えるにあたり、子や孫の世代にまで豊かな自然を残せるよう、じっくり時間をかけて考えをめぐらすためにも見たい映画です。

参考サイト

http://www.growthbusters.org/team/filmmaker/#

グロースバスターのHP(英語)。