世界には数千もの有害化学物質が存在していますが、私たちが普段何気なく買ったり着たりしている洋服にも、様々な化学物質が含まれていることは、日本ではまだあまり取り上げられていません。この記録映像は、有害化学物質を一切使わずに作られた洋服をフィーチャーしたファッション・ショーのもの。環境保護団体グリーンピースが主催し、2006年スペインのマドリッドで開かれました。自然の素材でもスタイルを妥協させることなく、お洒落なファッションが可能であることが良く分かります。

欧米では、今、ナチュラル・ファッション（生地や製作行程において環境を意識したファッション）が花盛りです。また2007年６月、欧州連合はREACH（新化学物質規制）を発効し、企業に対して使用する化学物質の安全評価と登録を求め規制していくことになりました。なおこのファッション・ショーで使用を控えた有害化学物質はニッケル、鉛、クロムVI、ホルムアルデヒド、フタレート、そしてアリルアミンの６種類です。

＜関連webサイト＞
イベントの詳細を伝えるグリーンピースのサイト（英語）
http://www.greenpeace.org/international/news/toxicfreefashion190606

イベントの詳細について書かれたパンフレット（英語とスペイン語）
http://archivo.greenpeace.org/modaSin/informes/catalogo.pdf

グリーンピース・ジャパンの有害物質サイト
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/toxics/