xChange~服としあわせのシェア

xChange03.jpg皆さんは自宅のワードロープにどれくらいの洋服をお持ちですか?

ファスト ファッションという言葉が世の中に浸透した現在、一着の洋服を着るサイクルはかなり短くなっているのではないでしょうか。そして着なくなってしまった洋服はゴミとして捨ててしまう人も多いのではないかと思います。実際に、日本人は1年間で10kgの服を買い、同時に9kgの服を捨てていると言われています。これはオドロキですね。

一方、着なくなった洋服はフリーマーケットなどに出してリユース(再使用)されるというサイクルも一般的ですが、今回ご紹介するのは環境問題を専門に、映像制作、翻訳、司会業などフリーランスで活動中の丹羽順子さんが主宰するxChange(エクスチェンジ)というおしゃれな古着の交換会です。丹羽さんはGreen TVでもナビゲーターとして活躍中です。もうおなじみですよね。

xChange01.jpgxChangeのコンセプトは「服としあわせのシェア」。捨ててしまおうとした服に新しい命を吹き込み、必要とするひとに再び愛用してもらうという、昔からある「物々交換」をおしゃれに取り入れることで、人とのつながりも広がるサステイナブルな社会貢献への取り組みです。

xChangeは、他の方が欲しいだろうなぁ、自分ももらったら嬉しいだろうなぁ、というアイテムが沢山展開されています。それは、「みんなで作るワードローブ」のようなイメージです。アイテムには「エピソードタグ」というタグがつけられ、持ち主の服や帽子、カバン、ジュエリーなどへの想いをメッセージとして添えて出品します。アイテムに手にした人にも気持ちが伝わり、そのアイテムを大切にする気持ちが生まれるー。何だか心も暖かくなりますね。このイベントは皆さんも開催することができます。(くわしくはxChangeのwebサイトをご参照ください)実際にこれまでも、沢山の人の手によって学校やイベントスペース、そしてお寺でも開催されています。

xChange02.jpg今回の映像では、丹羽さんがファッションディレクターの野田治美さんをはじめ、ヘアメイク、音楽、スチール、映像など沢山のスタッフとのコラボレーションによって開催されたxChangeのファッションショーの様子がご覧いただけます。モデルのみなさんもボランティアで参加。アットホームな雰囲気のなか、すべてがxChangeに提供された洋服や小物で構成され、とても素敵な時間を共有できたイベントでした。

ものが溢れている中で、身近なアイテムをきっかけに、経済とは、豊かさとは何か、つながりとは何かを考えてみる。丹羽さんのメッセージのように、xChangeは持続可能な社会に向けた、物の利用の新しい仕組みなのかもしれません。みなさんも早速、ワードロープを開けてみませんか。そこにはきっと、身につけなくなってしまったけどエピソードがいっぱいの洋服や小物があるはずです。

【関連リンク】
服としあわせのシェア ∞Change(エクスチェンジ)
http://letsxchange.jp/

丹羽順子さんblog
www.junkoniwa.net