The 11th Hour~最後のチャンス
- Resisted date2008.07.11 |
- Movie Time1:57 |
洞爺湖の環境サミットでも上映されているデカプリオ製作環境ドキュメンタリー「11TH HOUR」の予告編です。 「11TH HOUR」とは「最後のチャンス」という意味で使われる英語の表現で、本作品ではデカプリオ自らナレーションを勤め、環境問題の深刻さを専門家のインタビュー(スティーブン・ホーキンズ、デイビッド・スズキなど)や衝撃的な映像をふんだんに取り入れて作られた力作。
「不都合な真実」に続くパワフル環境ドキュメンタリー映画作品ですが、残念ながら、日本での劇場公開は予定されていません。本編は12月のDVD発売(予定)までおあずけのようです。本作品は2時間という短い間に、切迫した地球の実態を映像や専門家の立証でストレートに暴き、様々な視点や解決法を提供して、個人から団体まで行動に移してもらうことを視野にした作品。 内容はヘビーですが、新鮮なのはメッセージの楽観性と考え方の変換にあります。環境問題は人類生存の問題で、人類を救う、最後で最高のチャンスが今、現世代の私たちに与えられているのだと。2100年の子どもたちに向けた様々な専門家たちのタイムカプセルメッセージ映像がユーチューブで見られますが、「この映像を君たちが見ているということは、ぼくたちは成功したんだね」というコメントが。。。このままいくと100年後既に今の地球はない?!と思うとまったく恐ろしい。
個人的にもエコ生活を嗜むことで有名なデカプリオですが、アル・ゴアの熱心な環境活動に賛同し、自分も若い世代に環境問題のことを伝えたいと積極的に活動しています。セレブが社会的な役割をもらって○○大使となることがパターン化して、中身のないステータスなってしまうのも困りますが、 常に人の眼中にある、影響力のある個人として人々の関心を引くという役割は重要です。彼も「自分のできること」から始めているひとりではないでしょうか。
英語で”Seeing is believing”という表現がありますが (直訳は「見ることは信じること」、英語版「百聞は一見にしかず」)ドキュメンタリーは映像力と専門性を融合し、「見る」と「知る」を同時に可能とする強力なメディアです。ネット映像配信などで映像文化が主流な現代にドキュメンタリーの役割にも期待がかかります。グリーンティービーも環境問題の認知、人々の意識改革、そして様々な活動の起点になっていけるよう全力を尽くすのみです。
ネット初「11th HOUR」予告編日本語版をグリーンティービーでお楽しみ下さい!
【執筆】green.tv japan Overseas Coordinator 武井菜花子
映画公式サイト(英語のみ)
http://wip.warnerbros.com/11thhour/
作品情報(シネマカフェ記事)
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/release/2008/04/3802/
第60回カンヌ映画祭の記者会見記事
http://www.afpbb.com/article/1613660