私たちの選択~ナショナル・トラストで守る風景
- Resisted date2008.08.08 |
- Movie Time4:30 |
皆さん、ナショナル・トラストという言葉をご存知ですか?
初めて耳にしたという方も少なくないかと思います。
今回は、ナショナル・トラスト発祥の地である英国のナショナル・トラスト リバプール地区マネージャーであるサイモン・オズボーン氏と、日本ナショナルトラスト協会事務局長の関健志氏のインタビュー映像をお届けしております。
ナショナルトラストは、19世紀の産業革命と共に、急速に自然が失われる英国で国民自身で国民のために大切な自然環境という資産を寄付や買い取りなどで入手し守っていこうと始まった活動です。自然を守っていく方法は色々とありますが、野生の生きものやすみかを確実に守ることができる有効な方法だと言われます。
その後、1985年に「英国ナショナル・トラスト」が設立され、多くの人から寄付が集まるようになったそうです。映像で紹介されているように、ジョン・レノンの家もこの仕組みを利用したオノ・ヨーコ氏によって寄付されました。また、あのピーターラビットの生みの親でもある、ビアトリクス・ポターもその1人とされています。
日本では、鎌倉の鶴丘八幡宮の裏山である「御谷の森」を宅地開発の対象から、このナショナル・トラストで守られたのが最初とのことです。現在では、50以上の団体が風土に根ざした独自のナショナル・トラストを展開しているとのことです。
本来であれば、守るべき自然を国や行政で保護すべきものかもしれません。しかし、国民が自らの意思で自分たちが守るべき、遺していきたい自然環境を自らの力で守ってしていくことができる方法もあるということを「ナショナル・トラスト」が示してくれているのではないでしょうか?
ひいては、これが国への意思表示となり、国や政府が自ら遺すべき自然環境を守っていくことにも繋がるかもしれません。
<関連webサイト>
北海道の霧多布湿原では、2009年に50万坪の湿原を買い取るための募金キャンペーンを実施しています。オンライン寄付も募っています。
http://www.giveone.net/cp/pg/campaign/CampaignPage.aspx
日本ナショナル・トラスト協会
http://www.ntrust.or.jp/index.html
ジョン・レノンとナショナルトラストの夕べ
http://www.ntrust.or.jp/event/john/report_john.html