未来を担う若者たちが描くカーコンセプト

gm03.jpg今回の番組は、GM社が毎年開催している、デザイン・インターンシップ・プログラムの内容を紹介する番組です。GM社では、毎年夏にインターンとして世界中のデザイン系の大学に通う学生21人をミシガン州ウォーレンにあるGMデザインセンターに受け入れています。デザイン専攻の学生の中には、このインターンシップ・プログラムの一員になることに憧れている学生も多く、インターンに選ばれることは大きな名誉だそうです。今回も優秀な学生が集まりました。学生によって良い経験になるだけでなく、GM社側にとっても、それぞれのインターン生の様子をじっくりみることができるので、将来性のある人材を採用する手助けになっている、とのことです。

番組で紹介した14週間にわたるインターンシップ・プログラムの今回のテーマは、2020年に完成予定の、水素で走る燃料電池車「シボレー」のデザインをおこなうこと。デザイナー、エンジニア、彫刻家、カラーアーティストで構成されるチームが作られ、あわせて6台の車のデザインを発表しました。コンセプトは「未来」。番組内で紹介されているデザインは、どれも斬新かつセンスのよいものばかり。

残念ながら、今回発表されたデザインが将来、商品化される可能性は低いようですが、今回のインターンシップ・プログラムに参加した将来有望な学生たちが卒業後、デザイナーとして活躍し、美しさと環境への優しさを兼ね備えた未来の車のデザインを担うのは、そう遠くはなさそうです。未来の環境社会への希望を、この番組を通じて感じてください。

【執筆】阿久津 美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

[関連サイト]
● Video: GM Global Design Intern Program(英語)
このインターンシップ・プログラムに参加した学生たちの様子が分かるビデオです。
http://www.carbodydesign.com/video/?id=1947

● GM Next(英語)
GM社の未来のビジョンが紹介されているページです。
http://www.gmnext.com/