ロビンフッド税

oxfam_robin_hood_tax01.jpg今回の番組は、貧しい人々を救う英雄ロビンフッドの名前を冠した
「ロビンフッド税」を実現させようという運動のプロモーションビデオです。
銀行の重役に対するインタビューで、この税制のメリットを3分程度で紹介しています。

oxfam_robin_hood_tax02.jpgこのロビンフッド税は、ノーベル賞受賞者のジェームズ・トービン氏が提唱した「投機目的の通貨取引などの銀行取引に対して課税を強化すべきだ」という立場から提案されている税制です。具体的には、通貨取引などの銀行取引に対し、0.05%のロビンフッド税を課税し、それによって毎年1000億ポンド以上のお金を集め、それを英国の公的サービス削減の阻止、世界の貧しい国の救済や温暖化対策に使うという案です。英国では、国際NGOのオックスファムなどの約50の市民団体が集まり「ロビンフッド税運動」を発足させており、この番組はそのプロモーション用に制作されました。

oxfam_robin_hood_tax03.jpg番組は銀行の重役に対し、相手役がこのロビンフッド税についての意見を問いかけるかたちで進みます。最初にロビンフッド税について「ロビンフッド税をどう思いますか?」と聞くと、重役の答えは「いい案ですが、複雑なので実現は難しい」との答え。しかし、問いかけの中で妥当な課税額や、集まる金額などが明らかになっていくにつれ、重役の顔つきがみるみるうちにかわり、最後は「もしかしたら、いい案かもしれない」とつぶやくまでになります。このたたみかけが見事なので、ぜひ見てみてください。
執筆:阿久津 美穂(Slow Media Works)※www.slowmediaworks.netにリンクしてください。

[関連サイト]
● THE ROBIN HOOD TAX(英語)
ロビンフッド税運動のホームページです。詳しい内容の説明や、この運動へのコメントや意見の投票ができます。 
http://robinhoodtax.org.uk/