英国の小規模酪農のススメ

現在、英国では乳業が転換期にあり、進むべき道についての議論が活発だそうです。その解決策を探っているのが、今回の番組です。

 

製作しているのは150か国以上の動物保護団体の国際ネットワークWSPA(世界動物保護協会)の英国支部。活動の1つ”Not in my cuppa”(私のコップには入れないで)というキャンペーンの一環として、この番組が作られました。キャンペーンでは工場のような場所で、乳牛をまるで工業生産のように集中的に育てて乳を搾る、アメリカ式の大規模な酪農方法ではなく、多様な牛の放牧をおこなう、牛が健康に長生きできる持続可能な酪農方法を小規模農家がおこなおうと提案しています。

 

番組前半では、現在、英国の酪農家が直面している問題を指摘。そのうえで、大規模な酪農家が少数存在している乳業のあり方はどのような未来をもたらすか、説明しています。後半では「巨大化か、やめるか、ではなくもう1つ方法がある」と小規模農家が多様な乳牛を放牧で育てる持続可能な酪農方法を紹介。そして消費者ができる方法として、持続可能な酪農からとれる牛乳を買おう、と訴えています。

 

英国とは場所は異なりますが、日本の酪農のあり方を考えるうえでも参考になりそうな番組です。

執筆:曽我 美穂(Slow Media Works)※www.slowmediaworks.netリンクしてください。

 

[関連サイト]

  • NOT IN MY CUPPA(英語)

今回の番組に関するページです。

http://notinmycuppa.com/