見過ごされてきた家畜たち~知られざる命

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工場式畜産の現場で、家畜がどのような扱われ方をされているかの現状を描いたビデオ。アメリカで最大級の動物保護団体、”The Humane Society of the United States”が作成。養豚が殺されて行くプロセスを描いた衝撃的な場面もあり、肉好きな私もさすがにベジタリアンになろうかと真剣に考えてしまう。
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扱い方が改善されれば良いのかと言えば、そうとも言えない。例えば牛肉は、生産までの環境負荷が非常に高いことで知られる。美味しい肉1キロを作るために、牛では8キロ、豚は4キロ、ニワトリでは2キロの穀物が必要だ。途上国では食べものが足りず飢えて死ぬ人が一方で、高く売れる肉を作るために、穀物が無駄使いされている。
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この映像はアメリカの現状を取り上げているが、日本の場合も大差ない場所が多いとも聞く。そもそも日本人は肉はほとんど食べなかった。しかし戦後、アメリカは日本にトウモロコシなどを売るために牛肉食の習慣を広めようと働きかけた。今では、日本人はハンバーガーや牛丼など、30年前に比べて7倍の牛肉を食べるようになった。

人道的な意味からも、環境や健康や食文化を守る意味からも、肉食はそろそろ本気で考える必要がある。

【執筆】丹羽順子

関連webサイト
The Humane Society of the United States
http://www.hsus.org/

ドキュメンタリー映画「いのちの食べ方」も合わせて見たい
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/