WAGASHI~四季ある日本
- Resisted date2016.01.11 |
- Movie Time3:49 |
今回の映像は、農林水産省が作成した「WAGASHI」という作品。
和菓子とは「日本の伝統的製造方法で作られた菓子のこと」を指すそうですが、皆さんもご存知の通り、製法のみならず、日本の四季や風習、様々な文化によって成り立ているものです。
和菓子は、季節を味わうという側面もあります。都会化する暮らしの中で、庭に咲く花や草木を通じて、四季を感じることも少なくなっただけでなく、気候変動などの影響により失われつつある、日本の四季の素晴しさ、四季の訪れを、和菓子は今も変わらず、私たちに教えてくれます。
桜もちや草もち、柏もち、水ようかん・・・皆さんも、和菓子の名前を聞くだけで、季節を感じることができるのではないでしょうか?また、私たちの人生の節目節目にも様々な和菓子が登場します。雛節句、端午の節句、七五三、結婚祝いから葬礼、お年忌・・・。
また、ほぼ全ての和菓子には、「銘(名前)」がつけられているそうですが、ご存知でしたでしょうか?それは花鳥風月、四季、和歌、俳句、歴史、郷土に基づいたものなのだそうです。例えば、ある和菓子屋では、紅葉のもみじを形どった和菓子に『龍田』『立田』または『立田姫』などの銘をつけているそうです。これは、「立田姫、雨にかよひて秋ごとに、染めわたしけん、橋のもみじ葉」(高畠式部)という和歌から名付けられた銘だそうです。(全国和菓子協会Webサイトより)和菓子につけられた銘により、季節感や由緒を知る。これも日本の食文化、味わいの一つです。
五感で感じる日本の和菓子。四季を感じる彩りが目を楽しませ、日本の伝統製法により味覚で楽しみ、舌触りや手で持つ触感でも楽しめる。そして、臭覚が一番発達していると言われる日本人だからこそ楽しめる「ほのかな香り」、和菓子につけられた名前が私たちの耳を楽しませます。
季節の移り変わりと共に、移りゆく日本の伝統、和菓子。日本の四季と、日本の食文化と共に、この「和菓子」という文化も守っていくべきではないでしょうか。
<関連webサイト>
農林水産省
http://www.maff.go.jp/