湿地と生態系を守れ~英国

イギリスのRSPB(英国鳥類保護協会)は、鳥と鳥が住む自然の保護活動を行う団体です。このRSPBが管理、運営している自然保護区の1つが、今回の番組で紹介しているTitchwell Marsh(ティッツウェル湿地)です。
RSPBが制作したこの番組では、RSPBの副代表のクリス・パックハム氏がティッツウェル湿地の特徴と保護活動の概要を語っています。この湿地は世界的にも重要な場所で、多くの鳥が生息しています。しかし、地球温暖化の影響で海面上昇が起こり、その結果、海岸に海水が押し寄せ将来的には一部が消失してしまうと言われています。

そこでRSPBではここに護岸壁などを作り、次の50年は動物が安心して暮らせる環境を作りました。前半ではこの作業について述べられています。後半では、この大規模なプロジェクトに伴い作られた新しい観察小屋を紹介。老若男女問わず楽しめる作りのこの観察小屋には年間72000人が訪れる、とのこと。「この観察小屋は、RSPBは近代化を恐れないことを伝えている」とパックハム氏。観察小屋に来て鳥や動物を見て、この自然の大切さを実感し、保護活動のサポーターになってもらう、というねらいもあるそうです。

美しい湿地の風景を楽しみながら、イギリス流の環境保護活動を学んでください。

 

執筆:曽我 美穂(Slow Media Works)www.slowmediaworks.net

 

 

[関連サイト]
●RSPB(英語)
今回の番組に関するページです。
http://www.rspb.org.uk/reserves/guide/t/titchwellmarsh/