バケツいっぱいの水

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日本のような先進国では「水」が問題になることはほとんどないですよね。
蛇口を開けば好きなだけ水が出てくる、何も考えずに当たり前のように 毎日使うことができます。その水は飲み水としても衛生的に安全です。
忘れがちですが、私たちにとって「普通」なことは決して世界共通ではありません。

ガーナのような発展途上国では毎日の重要な日課がその日の生活に必要 な水の確保であり、またその水は安全ではありません。飲み水になる同じ水溜まり場で洗濯、家畜を洗い、そこにはもちろん野生の動物も来ます。健康へのリスクも承知でこの水を使用する以外に選択の余地はありません。家族への病気の危険も承知で、です。
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「ウォーターエイド」は英国チャリテリーで、世界の人々に安全な水を供給することで貧困や衛生問題を改善することをミッションとして活動をしています。地域にある道具を使い、地域の人々参加で井戸堀りプロジェクトなどを立ち上げそれに必要な基金や技術を提供しています。

「ウォーターエイド」のHPに掲載されていた統計をピックアップしてみました。
・安全な飲み水にアクセスがない世界人口は110億人。世界では6人に1人、安全な水にアクセスできません。
・非衛生的な水から発生する病気で亡くなる子供の数は年間180億。毎日5000人の子供たちが亡くなっています。
・地球上の水の97.5%は塩水。飲料水として使用できる水資源は限られています。
・世界人口は20世紀に3倍に増え、再生可能な水資源の使用量は6倍に伸びています。50年先には世界人口は今の40~50%増えると予測されています。
・ヨーロッパ人1人当たり1日の平均使用量は200リットル。
・発展途上国に暮らし人の平均使用量は10リットル。>
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この作品を見て(スケールはまったく違いますが、身近なところで・・・)小学校の頃雨が降らず夏休みに節水したことを思い出しました。もしこのまま水が使えなかったら・・・と子供ながら半パニックでしたが、どこかでこれは一時的なものだろうという安心感がありました。これが毎日、1年中続いたら・・・水を飲む、水で洗うという基本的な行為がどれだけ人間が健康的に、人間らしく生活するために大事か、水という資源が豊富にあり、はじめて私たちの「普通」の生活が成り立っているのだと改めて考えさせられました。水を大切にしましょう!無駄使いはやめましょう!

関連webサイト
「ウォーターエイド」UKサイト (英語のみ)
http://www.wateraid.org/uk/