中国の湿地回復への取り組み

china_wetlands003.jpg近年、目覚ましい経済成長を続ける中国。その国内総生産(GDP)が2010年度には日本を抜いて世界2位の経済大国になったニュースはまだ記憶に新しいところですが、一方、都市と農村の経済格差、金融、環境など多くの問題を抱えてもいます。

china_wetlands002.jpg今回はその中国が舞台。以前の中国には、地球の生態系において欠かすことのできない湿地が広大に広がっていました。しかし平地で日当たりのよい居場所にあり、水を少し減らせば農地として耕作することが容易だったことなどから開墾が進んだり、工業開発を進めたりした結果、今では湿地の国際水準(国土面積の6%)にも及ばなくなってしまいました。そこで湿地回復運動が始まります。水田を湖に戻したり、自然保護区を建設し、湿地を囲んで人間の影響力が及ばないようにしたり、川から水を移動させて補給することで湿地を回復したりと様々な工夫がなされています。

VTRでは、湿地公園に観光客を呼び、ボートで遊覧しながら観光客に湿地教育を施すという取組みが紹介されています。この”エコツアー”を行うことで、地元の雇用も生みだし、地元が潤うという利点も生まれてきています。まだまだ改善の余地があり、試行錯誤をしている”エコツアー”ですが、人間が壊してしまった自然、人間の手で回復し保護することを願います。

【参考サイト】
http://web.worldbank.org/
世界銀行のHP(英語)。東京事務所による日本語版もあります。
世界銀行の様々な活動がわかります。

http://www.spc.jst.go.jp/hottopics/1004earthpreserve/r1004_he.html
独立行政法人 科学技術振興機構のHP.