森の慟哭

morinodoukoku02.jpg「私は聞きたい。私がもしあなたたちの街に行って銀行を破壊したら、何が起こるでしょう?それは私たちの現状と同じです。ここは私たちが食料を得る土地であり、私たちの銀行です。この森が私たちの銀行なのです」

morinodoukoku01.jpg熱帯雨林の広がるボルネオ島の一角、マレーシアのサラワク州には、先祖代々の智恵と伝統を受けつぎ、森の豊かさを頼って暮らしてきた人々がいます。その森からは、かつて世界中に木材が輸出され、森林は急速に後退しました。残された二次林も今、次々とアブラヤシ・プランテーションの海に飲み込まれています。開発は、森とともに生活する先住民族の権利を軽視した形で進められ、先住民族と政府・企業の間の係争も数多く起きています。そして日本は、昔も今もサラワクの木材の最大顧客です。

morinodoukoku03.jpg東南アジアにわずかに残されたこの貴重な熱帯林と、その生物多様性、そして森と生きる人々の暮らしを未来へとつなぐために、私たちは何ができるのでしょうか?
FoE Japanでは、一人でも多くの皆さまに、サラワクの森林をとりまく問題を知って頂くため、ドキュメンタリー「森の慟哭」(監督:中井信介、22分)を制作しました。映像では先住民族の森の利用や開発の状況などをデータとともに紹介しています。

ドキュメンタリー「森の慟哭(本編22分)」のご購入はこちらからどうぞ。
http://www.foejapan.org/forest/palm/dvd_01.html

熱帯林や先住民族の権利に関して関心のある方、また開発問題や消費者教育の教材としても、ぜひご活用下さい。