消え行く日本の知恵びと(山形県)

yamagata01.jpg「聞き書き」とは1対1の対話を通じてその知恵や技術、そして人生そのものを聞き、その方の「話し言葉」だけで文章をまとめることを指します。森の”聞き書き甲子園”では毎年、日本全国から選ばれた100人の高校生が100名の森の名手名人の元を訪れ、「聞き書き」により伝統を伝える活動を続けて来ました。
聞き書きを経験した高校生達、つまり森の”聞き書き甲子園”の卒業生たちの「お話をしてくださった名手名人の方の想いにどうにか応えたい」という強い想いがきっかけとなり「共存の森ネットワーク」が立ち上がりました。
今では、全国4箇所にフィールドを設け、地元の方のご協力の下、森作りや集落の営みを勉強しています。
yamagata02.jpg今回ご紹介するのはその共存の森の活動の中の東北のフィールドです。この集落には家が2軒しかありません。おじいさんが1人おばあさんが2人暮らしているだけなのです。昔はもちろんもっと人がいました。そのおじいさんおばあさんは、それでも築200年以上の茅葺き屋根の家を守り、昔ながらの生活を続けていらっしゃるのです。
東京生まれ、東京育ちの私は、安全な飲み水ですらお金を払わないと手に入れることができないのです。私には、お金を介さずに生活できる環境に「豊かさ」を感じました。行く度に、自然の恵みから美味しいものを振る舞って下さいます。自然と共に生きてきた暮らしを教えて下さるこの暮らしは、私たち日本人が忘れてはいけないことなのではないでしょうか?

yamagata03.jpg今回は映像化プロジェクトのメンバーも参加し、おじいちゃん、おばあちゃんの一年の暮らしをビデオに残しました。地元のインタープリターで森の名手名人にも選出されているたこじい、(こと織田さん)にもご協力いただき、映像を撮ることを通じて人が自然と共に暮らす暖かみを今後も伝えられたらと思います。
ぜひ、一緒に行ってみませんか?

【執筆】森の”聞き書き甲子園”映像化プロジェクト 第三期生 秋山みほ

関連webサイト
森の”聞き書き甲子園”
http://www.foxfire-japan.com/

共存の森ネットワーク
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