野生生物と生育環境を守ろう
- Resisted date2010.04.23 |
- Movie Time3:38 |
野生の動植物の生息環境をとりもどし、保っていくにはどうすればよいか?私たち1人1人はどんなことができるのか?今回は、そんな疑問に応えてくれる番組です。
制作したのは、次世代の子どもたちのためにアメリカの野生生物と自然を守ることを目的に設立され、全米で幅広く活動を展開している自然保護団体の全米野生生物連盟です。全米野生生物連盟では、野生生物の生息環境を作り出し、保護していく認定プログラムを実施しています。この認定プログラムでは、野生生物の生息環境を作ろうと努力している個人や団体が申請すると、全米野生生物連盟から認定される仕組みになっています。
番組では、この認定プログラムで認定されているバージニア州の農場を、プログラムのマネージャーのキム・ウィンターさんが訪ねます。そして、農場の土壌を育て、自然を保護し、自給自足をおこなっている認定プログラム・サポーターのアダルベルト・フォン・ゴンタールさんとベアトリス・ブッシュ・フォン・ゴンタールさんに、野生生物の生息環境を作る方法やコツ、都会に住んでいる人も含め、番組を観ている人たちができることを紹介しています。
2人の農場では、農場の半分を森にしたり、家のまわりに在来種の植物を植えたり、一定期間、一部の土地をそのままの状態にしておくことで野生生物の定着をうながしたりしています。このような方法は都会の住まいなどのせまい空間ではできないような気がしますが、2人は「私たちのやりかたはせまい空間でも通用すると思います」と話しています。そのコツは、全米野生生物連盟が提案している「4つの要素」を作っておくこと。具体的には水やりなどで水を提供すること、やぶなどの隠れ場所を作ること、巣箱や池などの子育ての場を作ること、野生生物が食べられる植物や果物、木の実などの食べ物があることです。この4つの要素があればどこでもできるそうです。
文章で読むだけよりも、美しい自然の映像を見ながら説明を聞いたほうが理解できると思うので、ぜひ見てみてください。
執筆:阿久津 美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net
[関連サイト]
● Garden for Wildlife(英語)
今回紹介している、全米野生生物連盟の野生生物の生息環境作りの認定プログラムのサイトです。詳しい情報を知りたい方は見てみてください。
http://nwf.org/Get-Outside/Outdoor-Activities/Garden-for-Wildlife.aspx