外来種から庭を守る~植物と賢く付き合う方法
- Resisted date2010.03.26 |
- Movie Time4:35 |
今年は国連で「国際生物多様性年」と宣言されていますが皆さんはご存知でしたか?
「生物多様性」という言葉、一般市民の私たちの間にもかなり浸透してきたと感じます。いろんな生き物が存在し、お互い尊重しあうことはとても大事なことです。そんな中、イギリスには”NNSS”という組織があります。日本語ですと「外来種情報事務局」とでもなるのでしょうか。
活動内容は、外来種の植物の増加を抑え環境を保護しようというもので、地球規模でその運動を推進し、理解を深めてもらおうと、ビデオを製作したり、ホームページで外来種の写真を掲載したりしています。
現在は、”Be Plant Wise”という運動を展開中で、ご紹介するのはそのキャンペーンVTRです。
外来種の植物は随分前から問題になっていますよね。おもなところでは、セイタカアワダチソウではないでしょうか。
日本古来のススキがすっかり追いやられてしまい、川沿いにセイタカアワダチソウがわんさか生えているのを目にしたという方、多いと思います。
チャーリーさんが、池を持つ人を対象に周囲の植物の中で外来種の侵襲性水中植物を簡単に見分ける方法や、正しく池の周りの植物を育てるためのちょっとしたコツを細かに教えてくれます。
驚いたのはその生きる力。オオフサモはわずか5ミリの残骸のようなものからでも再生可能ですし、ブラジルジドメグサはなんと一日で20センチも成長。体は小さいのにあっという間に増えてしまうので、土着の植物が追いやられてしまい、池の中の酸素も激減し魚や植物がダメになるというわけです。
「水草、きれい」なんて甘いことは言っていられません。正しく育て、管理し、処分をしないとあっという間に広がってしまいます。
数年前に日本に訪れた昆虫ブームでも、飼えなくなったり逃げたりしたものが野生化してしまうということが話題になりました。
なんでも本来ある姿に手を入れてはいけないということです。
執筆:小田原由花
【参考サイト】
●Be Plant WiseのHP
大変詳しい情報が得られます。
http://beplantwise.direct.gov.uk/index.html
●NNSSのHP
活動内容がいろいろと掲載されています。
https://secure.fera.defra.gov.uk/nonnativespecies/home/index.cfm