植物の種、とっても魅力的ですよね？我が家でも小学生の息子が学校帰りにしょっちゅう拾ってきては、プランターに埋めていて、先日はきれいな白い花が咲きました。
ご紹介するのは、ダーウィン生誕200年を記念して、英国の「キューガーデン」（王立植物園）が「ウェルカム・トラスト」という公益信託団体などとともに立ち上げた子供の科学心を養うためにイギリス全土の小学校をつないで進めていくプロジェクトです。自分の身の回りの植物に関心を持って保護していくことを、子どもの年代に見合った方法で教えつつ、ダーウィンのような観察眼を養い、科学者の芽を育てていこうという試みです。

今回のVTRは、5-6歳を対象にしたVTR。植物のかたちはいろいろあるけど、みんな根、茎、葉から成り立っているということをゆっくりと教えてくれます。登場するキャラクターが、ゆったりしたカメと元気のいい男の子と女の子。わかりやすいですよ。

興味深かったのは、「ミレニアムシードバンク」という2000年に立ち上げられたプロジェクト。気候が変動している今、消滅しそうな植物を中心にその種（シード）を採取して「バンク」に保存する活動が行われているのです。種なら、無くなりませんよね。新しい植物の種を採取しては集めて未来に残す、誰でも参加できる試みです。

科学への興味が湧くとともに気軽に参加できる取り組み、もっと日本でも知られるといいですね。種を拾うわが子にもぴったりかな。
次回もまた、こちらのVTRをご紹介する予定です。

執筆：小田原由花

【関連URL】
●THE Great Plant HuntのHP(英語)
子ども対象のサイトと、教師が対象のサイトがあります。
http://www.greatplanthunt.org/
●Kew Garden（英語）
The Great Plant Huntの取り組みを進めているキューガーデンのウェブサイトです。
http://www.kew.org/