天国に一番近い島~鉱物資源とニューカレドニア~
- Resisted date2007.12.07 |
- Movie Time5:37 |
皆さんは、ニューカレドニアと聞いて、何を思い浮かべますか?
ビーチリゾートだったり、キレイな植物だったり、天国に一番近い島、その言葉のイメージではないでしょうか?共通するのは全て、豊かな自然と温暖な気候、青く透き通った海、そんなイメージですよね。
でも、現在のニュージーランドを取り巻く自然環境は、私たちの想像を超えて大変なことになっています。
その理由は、ここニューカレドニアに、ある鉱物資源の埋蔵が世界の1/4を占めているからなのです。その鉱物とはニッケル。
ニッケルといえば、ステンレスや硬貨はもちろん、最近では家電製品や電子機器の内部にもたくさん使われていて、ニッケルがなければ、もはや製造業や産業そのものが成り立たなくなってしまうほど、産業振興の観点からは、とても重要な位置付けの金属なのです。
そして、そのニューカレドニアのニッケルを狙って、日本や欧米の企業がその採掘権を争い、その結果採掘を行い、自然環境を破壊しているのです。
最近、新聞や雑誌でレアメタルというキーワードを目にしますが、ニッケルこそがレアメタルの代表格なのです。地球上での埋蔵量が少なく、とても希少な金属、レアメタル。他にチタンやコバルト等が挙げられます。
ちなみに、このレアメタル、なんと世界消費量の1/4を日本が占めているのです。ものづくり日本、技術立国日本としては、当然のことなのかも知れませんが、一方で自然環境を豊かな自然環境が破壊され、現地の人々の平穏な暮らしも奪ってしまっていること。
普段の生活で使用する家電製品や電子機器は、その利便性と引き換えに、私たちが失っているものはとても大きかったのです。
【協力】FoE Japan
http://www.foejapan.org/
<関連webサイト>
ゼロエミッションフォーラム
http://www.unu.edu/zef/index_j.html