2億年の秘密~失われゆく恐竜の化石

onsight_200_million_year_secret03.jpg緑豊かな英国ブリストル・ゴージの地は2億年前(3畳紀)野生生物の宝庫でした。
1975年、そのブリストル・ゴージで、採石労働者が石灰岩基盤の中から化石を発見し、それが、最古の恐竜の一つと考えられるテコドントサウルスの骨の化石であることが分かったのです。
およそ170年前、はじめてテコドントサウルスの骨の化石が発見されたのですが、残念なことに第2次世界大戦の爆撃により破壊されていたため、1975年の化石の発見は2億年前の野生生物について再調査する上で大変貴重な手掛かりとなったのです。

onsight_200_million_year_secret02.jpg化石が含まれたその岩はブリストル大学へと移され、古生物学者のグループによる丹念な化石摘出作業が長期にわたり行われ、少しずつ恐竜が姿を現わし始めました。そして、それとともに2億年の秘密が次第に明らかにされ始めたのです。
拡大し続ける都市化に伴い、自然環境が破壊され、これまで何体ものテコドントサウルスが埋没したか知る由もありません、しかし、ほんの3年前ついにテコドントサウルスの化石が全てを語ったのです。

執筆:大森美和

【関連URL】
●テコドントサウルス(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%82%B9