Green Zoo vol.1伝えるのは命の輝き~旭山動物園の活動
- Resisted date2008.07.18 |
- Movie Time6:15 |
今回は、日本最北の動物園である旭山動物園。近年、動物の持つ能力、特性を見せる「行動展示」の成功で日本でも有数の動物園と言われるようになった。チューブ状の水槽でアザラシを見れるあざらし館などはご存知の方も多いのではないか?
今回、green.tvで注目したのは、新設された「オオカミの森」。2008年6月下旬にオープンしたばかりの大型施設である。
ここは”オオカミの棲む森に私たちがそっとおじゃまする”というコンセプトを元に建設されたという。奥には、エゾシカも飼育されているが、単にエゾシカとオオカミを近くに置いたというものではない。もっと大きな意味が隠されていた。
オオカミの森とエゾシカの飼育施設の間に農作物を作れるスペースを作りたいそうだ。つまり、”人間”の生息する場をつくるのである。坂東さんには”人が動物たちと共生していくことを来園者と一緒に考える場を作っていきたい”というビジョンがあるそうだ。これが旭山動物園が考える、100年前の北海道をイメージした施設である。
何気なく訪れていた動物園。日本全国になる動物園が、子供たちはもちろん、大人を含め全ての人たちが絶滅危惧種について考えたり、動物・命に触れ合える環境教育の場となっていって欲しいと思う。
未来を生きる子供たちが、写真でしか動物を見られなくなる日が来ないように。今いる動物たちが、未来の子供たちも見られるように、と思う。
今回green.tvインタビュアーとして出演して頂いた久米由美さん。
フランクフルト在住で、全日空の機内誌に「世界の動物園」を3年にわたり連載されてきた。ヨーロッパはもちろん、アメリカ、アジアなど36カ所もの動物園を回り、”Zoo Watcher”と呼ばれている。
そして今回、世界の動物園をまとめた本が講談社より出版される
「今、世界中で動物園がおもしろいワケ」
カラーでとても見やすく、日本の動物園も多数紹介されている。ぜひ、この本を手に、週末は家族で動物園なんていかがでしょうか?
【執筆】倉田千尋
<関連webサイト>
旭山動物園
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/