この番組は、地球が今かかえている問題の状況についてアニメと楽しい解説で分かりやすく解説し、私たちができることを提案しています。作ったのは、世界約100カ国で活動している環境保全団体WWFと、デザイン会社のLarge Blue。WWFの「生きている地球レポート2010年版」の内容を、分かりやすく表現しています。「生きている地球レポート」とは、WWF過去40年間に地球の生物多様性や生態系がどう変わってきたのか、人類による環境への負荷（エコロジカル・フットプリント）はどれくらい高まってきたのか、その変化を伝えるために発行されているレポートです。

番組では、最初に生物多様性や生態系について分かりやすく解説。その後「楽しい話はここまで」と前置きしたあと、今の地球の厳しい現状を伝えています。番組によると、人類が今の生活をするにはすでに地球１個半分の資源が必要で、このまま続けていくと20年後には地球が2個必要になってしまう、とのことです。これを聞くとつい気分が沈んでしまいますが、最後には、シンプルだけど「そのとおり」と思える、希望がもてるメッセージがあります。なお、ナレーションを務めるのは、監督、脚本家、俳優などマルチな活躍で人気のイギリス人、スティーヴン・マーチャント。軽快な語り口とユーモアも、ぜひお楽しみください。

執筆：阿久津　美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

【関連サイト】

● WWF Living Planet Report
WWFのLiving Planet Report（生きている地球レポート）の HPです。
英語
http://wwf.panda.org/about_our_earth/all_publications/living_planet_report/
日本語
http://www.wwf.or.jp/earth/livingearth/001.html

●スティーヴン・マーチャント（英語）
スティーヴン・マーチャントのサイトです。
http://www.stephenmerchant.com/