市民に向けたTEEB D4の一環として、TEEBかMOFILMプロダクションと共同で映像コンペを開催しました。参加者は、「なぜ自然が私たちにとってかけがえのないもの」なのかを伝える映像を制作します。今回GreenTVでご紹介する5作品は、10月25日に名古屋COP10で開催される’TEEB4me’のTEEBセッションにおいて発表されたものです。これらの映像はローマ国際映画祭でも上映されます。

今回の映像は、たくさんの応募作品の中から、TEEBによって上位5作品に選ばれた作品です。

太陽、森、自然からもたらされる多くの恵みを、私たちは日々享受しています。こうした生態系サービスに対する私たちは支払いの義務はありません。しかし、日常生活の中で毎日使用する電気やガス、水については毎月当前のものとして水光熱費を支払っています。今回の映像では、もし、私たちが生活のすべてにおいて恩恵をこうむっている自然の恵みに対し、請求が来たらというユニークなシチュエーションを描写しています。

TEEBの報告書でも、生態系サービスの経済的・社会的価値を適切に評価し、その対価としての支払いを促進する動きが推奨されています。
たとえ、自然からの恵みに対する支払いが存在しないとしても、私たちはこうした恩恵に対する感謝の気持ちと敬う気持ちを忘れてはいけません。生態系サービスをこれからも持続的に享受していくためには、こうした自然の適切な管理と保全が不可欠です。まずは自分に出来ることから始めてみませんか？

執筆：大瀧陽子

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