キューガーデン~250年の歴史が育む種の保存
- Resisted date2010.06.11 |
- Movie Time5:22 |
英国王立植物園、ロンドン南西部のキューにあることから、通称”キューガーデン”と呼ばれています。簡単にその歩みをご紹介すると、世界一の植物数を誇り、121万平方メートル(東京ドーム約26個分)という広大な敷地は、1759年、宮殿併設庭園として造られ、1840年から一般に公開、2003年にはユネスコ世界遺産に登録されました。”ミレニアム・シード・バンク”という活動について、これまでにアップしてきたVTRで何度かお伝えしてきましたが、ご覧頂けましたでしょうか?世界中の植物の種を集めてきて、それをサンプルと共に巨大な保冷施設に保管するという、壮大なプロジェクトを行っているのです。
さて、その”キューガーデン”、2009年に250周年を迎え、その記念の式典や研究発表などが2009年10月に開催されました。VTRの中では、キューガーデンで植物の手入れに当たっている女性が、どのようにして歴史的にも大切な植物を管理、保全し、次の世代へと引き継いでいるかを話します。植物を管理する”植物管理監督者”が数名います。おもに植物学者が行っていて、植物園全体を細やかに見通して管理し、うまく保全しているということです。
250周年にはこれまでにキューガーデンで植物管理者をしてきた方々も出席しました。VTRの中でご自分のお気に入りの植物を紹介します。イギリスの庭園というと日本でもお手本にして「ガーデニング」を楽しんでいる方が多くいらっしゃいます。キューガーデンをみると、イギリスの歴史は庭と共にあると言っても過言ではないなと感じます。「世界庭園」という構想、壮大で夢がありますね。自宅のベランダからでも参加したい気持ちになります。
【関連サイト】
●キューガーデン250周年に関するHP(英語)。
http://www.kew.org/science/anniversary-conference/index.html