COP10に向かって~アジアの代表たちが語る
- Resisted date2010.01.22 |
- Movie Time7:45 |
今年2010年は皆さんもご存じの通り、10月に愛知県名古屋市で「第10回生物多様性条約会議(COP10)」が開催されます。このCOP10における、最も重要な課題の一つが新しい生物多様性条約の目標をつくることです。2002年のヨハネスブルグでの会合では、2010年目標が策定され、2010年までに生物多様性の損失割合を顕著に減らすという目標が立てられました。しかし、この目標はどの国を見てみても、達成されたとは言い難く、むしろ生物多様性の損失は近年さらに加速しています。
こうした背景のもと、2010年以降の世界目標を採択するというのが今回の会議の大きな課題となっています。世界中の国々が、ポスト2010年目標を模索する中で、アジア諸国も様々な取り組みを行っています。アジア地域の国々の多くは、その生活基盤が現在でも自然の恵みに依存しており、自然と共に生きる生活が続けられているため、生物多様性は人々の生活と結びついた非常に重要な課題です。
今回は、こうしたアジア諸国の中から、フィリピン・中国・ネパール・インド・カンボジアにおいて、様々な立場で生物多様性に取り組まれる代表の方々に、各国の生物多様性への取り組みの現状とCOP10に期待することを伺いました。同じアジアでも、国によって自然状況や社会的状況が異なるため、生物多様性に対する視点や課題も異なるなかで、新しい目標はどうあるべきかをそれぞれが真剣に考えています。まさに、グリーンTVのコンセプトである「Think Globally, Act Locally」の精神がここに反映されていると思います。生物多様性は世界的なの問題でありグローバルなレベルで考えなくてはならない課題であると同時に、実践的な活動自体は各国の現状に合わせて、ローカルなレベルで行われる必要があるでしょう。
さらに今回の映像では、COP10を主催する生物多様性事務局のCooper氏ならびに議長国である日本を代表して環境省 大臣官房審議官(自然環境局担当)の渡辺氏にも、COP10を主催する側としての御意見を伺いました。
「生物多様性」という言葉自体の認知度がまだまだ低い中で、生物多様性の問題を世界レベルで捉えながら、そのうえで自分たちの身近なところで何ができるのか、ひとりひとりが考えなくてはいけない時期が来ているのではないでしょうか?
執筆:Green TV 大瀧
【関連URL】
●COP10支援実行委員会ホームページ
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
●Green TV生物多様性特設サイト
http://cop10.com/