迫る!ウミガメの生存危機
- Resisted date2009.06.05 |
- Movie Time4:15 |
この番組はWWF(世界自然保護基金)という世界最大の自然保護NGOによって製作され、ウミガメの生存危機の原因と現状について報告しています。
コーラル・トライアングルは世界的な海洋生物の中心地のことで、インドネシア、マレーシア、パプアニューギニア、フィリピン、ソロモン諸島、東ティモールの6ヶ国の海域にまたがっています。コーラル・トライアングルには、全珊瑚礁生物の75%、3000種以上の生物が生息し、地球上の7種のウミガメのうち6種類が生息している非常に生物種が豊かな海域です。
ウミガメは昔からその肉や卵、またはべっ甲などが商取引の対象とされてきました。観光客の影響で安全な産卵地の減少し、また漁業網にかかり死んでしまうケースがあるため、WWFは海洋保護区を設定し、地元民と協力しながらウミガメの保護にとりくみました。また、WWFはウミガメ保護教育センターの設立を支援し、そこではウミガメについての教育、密猟者や地元民が別の方法で生計を立てる代替案開発などをおこなっています。
環境問題は多くの場合経済問題と密接に関わっています。ウミガメ保護と地元民の生活維持という一緒に解決していかなれば本当の解決になりません。海やウミガメの美しい映像の中に深刻なテーマがあり、考えさせられる番組です。
執筆:河口仁美
・ウミガメについて(WWF)
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/lib/marineturtles/index.htm