森林伐採を防ぐバイオガス
- Resisted date2010.10.29 |
- Movie Time5:36 |
バイオガスは環境に優しい新エネルギーとして注目を浴びていますが、ケニアにはバイオガスの取り組みで急成長をとげている企業があります。今回は、その先進的な企業、スカイリンク・イノベーターズ社を紹介する番組です。
制作したのはアシュデン賞。アシュデン賞はイギリスと世界の開発途上国でおこなわれている持続可能なエネルギーのプロジェクトを評価している賞です。2001年から始まり、環境に優しい持続可能なエネルギーの開発、発展に取り組む世界中の団体に賞を与えるとともに、これらの取り組みをメディアやセミナーを通じて人々に広めています。
スカイリンク・イノベーターズ社は2007年にケニアでサムウェル・キノテ氏が興した企業で、飼われている牛の糞から料理に使う燃料のメタンガスを作るシステムの開発、導入、メンテナンスまでを手がけています。それまで料理の燃料は森の木を伐採して作った薪や炭でしたが、これらを使わずにすむので森林伐採を防ぐことができます。また、牛の糞からメタンガスと畑の肥料が作り出せるので、糞を有効利用できます。スカイリンク・イノベーターズ社は2010年のアシュデン賞の最終選考に残りました。
番組では、孤児と障害児の家、小規模農家、刑務所などで導入している事例を紹介。実際に使っている人も出てきて、そのメリットや使ってみた感想などをコメントしています。スカイリンク・イノベーターズ社のバイオガスは現在ケニア国内で200カ所以上に導入され、今までに5200人を助け、 800トンの木の伐採を防ぎ、1000トン以上のCO2削減に貢献しているそうです。番組で実際の様子を見ながら、バイオガスの素晴しさを実感してください。
執筆:阿久津 美穂(Slow Media Works)
www.slowmediaworks.net
[関連サイト]
● Ashden Awards (英語)
アシュデン賞のサイトの中で、今回紹介しているスカイリンク・イノベーターズ社の取り組みについて紹介しているページです。