エコエージェントPart3~エコドライブ

saatchi_miljoagentene_suv01.jpgいよいよ最後となった、ノルウェイの環境保護団体「Miljøagentene(英語:Eco-Agents)」からの映像です。今回は、車のエンジンをかけてふかしている男たちに、少年が大声で注意するという内容です。

saatchi_miljoagentene_suv02.jpg車のエンジンをブンブン鳴らし、その轟音を楽しんでいる男たちを見て、通りがかった少年は大声でこう怒鳴ります。「エンジンを切れ!!」それでもエンジンを切らない男たちに、少年はさらに叫びます。「聞こえないのか!エンジンを切れって言っただろ!!」男たちはとても気まずそうな顔をして、少年と目を合わせようとしません。しかし、少年はそのままの勢いでこう続けます。「約束しただろ。それはカッコ悪いことなんだって。ちなみに、君の息子はこのことを知っているのかい?」どうやら、この少年の友達のパパが、この中にいるようです。しかも、その友達とパパは、エンジンをふかして遊ばないと約束している様子。「電話して聞いてみたっていいんだぜ」と言う少年に、「待て、待て。わかったよ」と、慌てて友達のパパは言います。その姿にちょっと嬉しそうな表情を見せる少年。そして最後には、やはりこの一言。「怒ってないよ。でも、とってもガッカリしてるのさ」。

saatchi_miljoagentene_suv03.jpgMiljøagenteneからの3作品には、二つの共通点があるように思います。一つ目は、子どもたちがとても自然環境を気にかけていて、大人たちに堂々と意見を伝えていること。そしてもう一つは、大人たちはそれを恥ずかしながらも謙虚に聞き入れているということです。これはとてもいい関係ですね。正しい知識を持ち、それを大人に伝えるコミュニケーション能力を持った子どもと、そして、その話をきちんと聞いて、行動を反省する大人たち。どちらも素晴らしいことです。こういう信頼関係があればきっと、素晴らしい地球を未来に残していくことが出来ますね。そんな明るい未来を感じさせてくれる、Miljøagenteneからのユーモア溢れる作品でした!

執筆:green writer 植村レイラ

<関連URL>
・Miljøagenteneのサイト(ノルウェイ語)
http://www.miljoagentene.no/