ハイチの復興発電プロジェクト

2010年1月に起きたハイチ地震では、死者が31万6千人程に及ぶなど大きな被害をもたらしました。その後、復興の状況はどうなのでしょうか?そんな疑問の答えのひとつが、この番組です。番組では「Eパワー」という企業の手がける発電所の実施までの経緯と効果を紹介しています。これは地震後、民間セクター初となる発電プロジェクトで、世界銀行グループの一員である国際金融公社が発電所開発のための投資を牽引。ハイチの投資家と韓国の電気事業者から投資を集めて実施にこぎつけました。現在、Eパワーの発電所は、ハイチの首都ポルトープランスの電気需要の15%を供給。電気を安定して供給できるので、地元の経済、家庭、教育や、病院などの健康分野に非常に役立っているそうです。番組では氷の工場で電気が使える時間が長くなった例や、病院で停電が10分程度になり助かっている例などが紹介されています。番組の後半では、首都ポルトープランス以外の貧困地域での発電の試みも紹介。電気を供給することがその地域の起業や経済発展につながっていることが分かります。今後の進展も追っていきたい、興味深いプロジェクトです。ぜひ見てみてください。

 

執筆:曽我 美穂(Slow Media Works)www.slowmediaworks.net

 

 

 

[関連サイト]

●  E-Power S.A.
Summary of Proposed Investment(英語)
国際金融公社が今回の番組で紹介しているプロジェクトについてまとめているページです。
http://www.ifc.org/ifcext/spiwebsite1.nsf/0/7B5D48107710B263852576BA000E2D06