Shooting the Breeze〜風の息吹

shooting_the_breeze02.jpg今回の番組はイギリス・コーンウォール州のカーランド・クロス・ウインドファームの7日間を撮影、編集した映像です。リアルな風車の音と映像を思う存分楽しめる内容になっています。

このショートフィルムを制作したのはダンカン・ケニングさん。イギリス・コーンウォール州のファルマス・カレッジでファインアートを専攻している大学生です。目的は、YouTubeなどのサイトやソーシャルネットワーキングのウェブサイトで映像を世界に広めること。最近、ビデオアーティストも積極的にウェブサイトに掲載するようになりましたが、この映像は最初からウェブを通じてビデオを世界中に広めるようとしているのが特徴。そして、それにより、ビデオアートの可能性をもっと広げようとしています。
shooting_the_breeze01.jpg実際、2008年5月にアップした後すぐに撮影場所のカーランド・クロス・ウインドファームの運営会社からダンカン・ケニングさんに依頼があり、風力発電のキャンペーンなどで使われるようになりました。また、その後はイギリスだけでなく、世界中の風力発電のキャンペーンなどでも積極的に映像が使われています。

撮影は、2008年5月に7日間かけて、1992年から稼働している風力発電所カーランド・クロス・ウインドファームでおこなわれました。アップルコンピュータのファイナルカットでビデオの編集をおこない、最終的に4分15秒にまとめあげています。印象的なサウンドトラックは、現地での風車の回る音の録音、インターネットのフリーサンプルなどを組み合わせて作ったそうです。
shooting_the_breeze03.jpg素晴しい映像編集とサントラの力で、この映像は風力発電が見事にアートになっており、見ていると、自分が風力発電所の近くにいるような錯覚をしてしまいます。ちなみに、この番組では最初に「映像を楽しむために、ヘッドホンをお使いください」と出ているので可能な方はぜひヘッドホンを使って、見てください。

執筆:阿久津 美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

[関連サイト]
● Shooting The Breeze Short Film(英語)
今回紹介した映像、映像を作った背景、詳細などがまとめてあります。
http://www.shootingthebreezefilm.co.uk/