インドの小さな発電所

レビュー記事:

近年注目されている発電方法の1つが、バイオマスを使った発電。今回の番組で紹介される発電方法は、なんとお米のもみ殻を使った発電方法です。

 

製作しているのは持続可能なエネルギーを広める活動を表彰しているアシュデン賞の事務局。アシュデン賞を受賞したインドのハスク・パワー・システムズという電気会社の取り組みを、分かりやすく紹介しています。

 

この取り組みが行われている地域として番組で紹介されているのは、インド北東部にあるビハール州。貧しい地域が多く、まだ電気が来ていない村もあります。ハスク・パワー・システムズはこうした貧しい地域で「持続可能なエネルギーを、支払い可能な金額で提供する」というミッションのもと、2008年に設立されました。

 

発電のシステムは村単位でできるほど小規模なのが特徴。1つの発電所、配電システムで500軒に電気を供給することができ、燃料は豊富にあるもみ殻で、CO2の排出量も非常に少ない、持続可能な発電方法です。番組では、夜はろうそくとランプが頼りだった地域に電気がきたことで起こる変化を家族の変化や町全体のにぎわいの変化など、詳しく紹介しています。

 

番組の後半では、地元の人々が訓練を受けて雇用されることで現金収入源になっていることや、発電所でガスが燃焼したあとの灰を使って女性たちがお香を作り、それが現金収入になっていることなど、地元経済への効果も紹介されています。今後の発展が楽しみな、ハスク・パワー・システムズの取り組み。ぜひじっくり見てみてください。

執筆:曽我 美穂(Slow Media Works)※www.slowmediaworks.netリンクしてください。

 

[関連サイト]

  • アシュデン賞(英語)

今回の番組に関するページです。

http://www.ashdenawards.org/winners/husk11