クリーンエネルギーで雇用増加〜オーストラリア

windy_jobs001.jpg現在、日本で最も関心の高い事項といえば、原発ですよね。化石燃料に頼らずとも大量のエネルギーを人間が使う電気に変える原子力発電所ですが、今回の震災で大変危険な状況に陥っています。
ではどうするか。オーストラリアでは、風力発電が熱いのです。2030年までに、石炭燃料による電力を廃止するという目標を掲げていて、2020年までには国内電力の40%を再生可能エネルギー由来のものに切り替えるのだそうです。
サウス・オーストラリア州ではすでに電力の10%を風力発電で賄っています。

では、現在の石炭燃料施設で働く人たちの雇用はどうするかというと、2020年までに再生可能エネルギー関連施設で57000ほどまでに仕事を増やして確保します。
また、温室効果ガスの削減も2020年までに40%以上が目標。ビクトリア州にある10メガワット風力発電所は、年間4万トンのCO2を削減しているそうです。これは、車9200台が道路上からなくなるのと同じ量です。何と言っても、原発を作るまでに燃料や材料を輸送したりするのに大量の化石燃料に頼らざるを得ません。
その点、風力発電は雇用も生み、材料は少しだけ。動力となる燃料は「風」。いいことずくめです。騒音も部屋の中くらいみたいですよ。

節電ということで、東京電力管内だけでなく九州電力管内でも15%削減が求められることになりました。オーストラリアは風力発電を筆頭に、再生可能エネルギーの利用で世界を牽引していこうという考えですが、日本も復興のパワーを節電パワーに切り替えて、世界を引っ張っていけたらすばらしいのではないでしょうか。

小田原由花

参考サイト
http://www.greenpeace.org/australia/resources/faqs/climate-change#energy_1

グリンピースオーストラリアのHP。