小さな努力が大きな成果へ~企業の取組みモデル

edf_power_of_scale02.jpg一見小さな試みに見えることが、大きなうねりを作り出す。それは、企業の環境対策においても言えること。だから、できることから始めることが大切です。それが、今回の番組のテーマです。

制作したのは、ENVIRONMENTAL DIFFENSE FUND(環境ディフェンス基金)という団体です。この団体は1967年に設立され、科学、経済的価値、企業とのパートナーシップ、法律の力を使ったアプローチで環境問題を解決することを目指し、活動しています。マクドナルドのゴミ削減やカリフォルニア州のCO2削減政策など、企業や政府、地域の活動に関わっています。

edf_power_of_scale01.jpg今回の番組では、企業に対して、環境に優しい試みを紹介し、それがCO2削減とコスト削減になることを1分半で分かりやすく紹介しています。最初に紹介するのは、ビルの電気を消すこと。多くの企業が実践すれば大きな変化になると訴えています。

edf_power_of_scale03.jpg次に、具体的な数字とともに、社用車にできる工夫を紹介しています。社用車が出す1台あたりのCO2は個人の車の2倍の年間15トン。車のサイズをちょうど良いサイズにし、積んでいる荷物の中で必要ないものを降ろし、効率の良い経路を選択し、タイヤの空気圧を定期的に確認し、アイドリングを減らす。これらの細かい工夫をすることで、年間2トンのCO2削減になり、700ドルのコスト削減になる、とのことです。そして、これらの工夫がアメリカ国内の計300万台の社用車に広まると、600万トン以上のCO2削減、20億ドルもの経費削減になるそうです。

この番組は、思わずひきこまれてしまう、見やすい映像も魅力です。ぜひ見てみてください。

執筆:阿久津 美穂(Slow Media Works)※www.slowmediaworks.netにリンクしてください。

[関連サイト]
● ENVIRONMENTAL DIFFENSE FUND(環境ディフェンス基金)(英語)
ENVIRONMENTAL DIFFENSE FUND(環境ディフェンス基金)のHPの中の、Green Fleetに関するページです。
http://EDF.ORG/GREENFLEET