トラック革命~バイオDME燃料
- Resisted date2010.02.26 |
- Movie Time2:03 |
バイオDME、これが今回の主役です。バイオマスという言葉はどこかで耳にしたことはありませんか? これは、再生可能な、生物由来の有機エネルギーや資源のことで、木材、海藻、生ゴミ、紙、動物のフンなど再生できるものを原料としてできたエネルギーをバイオマスエネルギーと言います。Co2の発生が少ないので、化石燃料に代わる新たなエネルギーとして期待されています。このバイオマスを使って製造されたのが”バイオDME”、正式にはバイオジメチルエーテルという燃料なのです。
ご紹介するのは、ディーゼル車に代わって”バイオDME”を燃料とするトラックを増やしていこうとする取組み。EUとスウェーデンエネルギー機関が資金援助し、バイオDMEを燃料とするトラックエンジンの技術開発はボルボトラック社が、バイオDMEの生成はケメレックというスウェーデンのパルプ・製紙工場が、バイオDMEの流通にはプリームというスウェーデンナンバーワンの石油会社がそれぞれ協力して行っています。
ディーゼル車の出す黒い排気ガスを見ると、運転している方も気の毒になります。スウェーデン国内だけでなく、全世界にこのエネルギーが流通していくといいですね。
執筆:小田原由花
【参考サイト】
●ISA(Invest in Sweden Agency)内の記事のページ。ISAはスウェーデンでのビジネスチャンスに関する情報を外国投資家にお知らせする政府機関です。
http://www2.isa.se/templates/News____63646.aspx
●EICネットのDMEのページ。DMEとは何か、詳しく載っています。
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=3791
●スウェーデンのケメレック社のHP。
http://www.chemrec.se/