欧州のスマートな再生エネルギーの利用
- Resisted date2009.10.02 |
- Movie Time3:32 |
全ては信じることから始まる!このビデオでは、ドイツのハイデルベルク市とフランスのダンケルク市が持続可能エネルギーの利用を訴える市民啓発活動をどうやって浸透させ成功させたのかが紹介されています。BELIEFと名付けられたこの活動、EUのIntelligent Energy Europe Program(欧州のためのスマートなエネルギー)という会が計画した活動です。持続可能エネルギーへの力の入れ具合が物足りない今、参加地域から持続可能エネルギーを利用するためのシステム計画に投資してもらい、コミュニティーレベルで再生可能エネルギーを積極的に導入したり、構造基盤と連帯基金の対象事業に再生可能エネルギー事業を加えてもらったりしています。
ハイデルベルクの消防署は、パッシブ建築で建てられているとあります。パッシブ建築とは、能動的(アクティブ)に空調を施す、つまり冷暖房を完備したりする方法ではなく、受動的(パッシブ)に、つまり建物を建てる前の計画段階で自然の風の入る向きなどを考慮して自然のエネルギーを利用する方法で立てられた建築物のことです。この方法を導入することで、無駄なエネルギーは削減できます。
また、ダンケルクでは、市内のホテルで太陽光システムを取り入れてもらうためにある方法を実践しています。それは「口コミ」。信頼する知人から、その良さを直接説明してもらうことで導入への一歩を安心して踏み出せる。市では、赤外線で建物の熱効率を判定する方式を採用していますが、それ以上に「口コミ」が決め手になっているようです。
教育の面からの支援も行っています。我が家にも小学生がいますが、私たちの頃とは比べ物にならないくらい、環境に対する教育が行われていると感じます。しかし、VTRに出てくるような、お面をつけてロールプレイングをするような方法まではとっていません。日本の環境教育もここまで時間をかけて出来ると身に付いてくるのではないかと思います。
全ては人の力から始まるのですね。
執筆:小田原由花
【関連サイト】
●インテリジェント・エナジー・ヨーロッパのHP.(英語)
http://ec.europa.eu/energy/intelligent/index_en.html