今回の番組では、子どもたちの描いた絵が次々に映し出されます。そのテーマは「気候変動」。世界の子どもたちの感性から紡ぎだされた気候変動への危機感、未来の地球への希望をひしひしと感じることができます。

今回紹介されている絵は “Paint for Planet（地球のための絵）”というテーマで選ばれた、世界の子どもたちが描いた絵です。その目的は、国連環境計画の気候変動に対するキャンペーン”UNite to Combat Climate Change.（一緒に気候変動に立ち向かおう）”の支援。世界中の子どもたちの絵を通して気候変動のことを訴え、それらの絵をオークションにかけ、その売上げを気候変動の影響で被災した子どもたちの緊急支援のための基金にするために、NYで展示とオークションがおこなわれました。

アメリカ、インド、アルメニア、中国、ケニアなど、世界の様々な国の子どもたちの絵は、多岐にわたっています。洪水で大変な状態にある人々を描いた絵、暑くて仕方ないのでサングラスやパラソルで日差しを避けているペンギンたちの絵、かつては美しかった森や川を思い出す絵、太陽光発電や風力発電を描く絵、木を植えている絵、CO2をつかまえる絵、暑いので毛皮を脱いでいる白クマの絵など。何度も見たくなります。

番組の最後は「2009年12月にコペンハーゲンでおこなわれる国連の国際会議で、気候変動の対策が決まります」という言葉で締めくくられ、最後に子どもたちからのメッセージが流されます。「世界のリーダーは、環境教育をもっと盛んにして。そして各国、各地の政治家が子どもに力を与えるようにして」「気候変動で自然が危機だと伝えたい」「地球と動植物を守ろう。子どもに死んだ地球を残さないで」など、心に響く言葉が続きます。次の世代の子どもたちのためにも、美しい地球を残していかなければ、とあらためて感じるはず。ぜひ見てください。
【執筆】阿久津　美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

［関連サイト］
● Paint for Planet（英語）
国連環境計画(UNEP)のPaint for Planetのキャンペーンの詳細のページ。今回紹介している内容が詳しく載っています。
http://www.unep.org/paint4planet/Default.aspx