世界の気象レポート

新しいシリーズをご紹介します。
ナビゲーターは、イギリスBBCでアンカーを務めるジャーナリストのマーティン・クロックソール氏。GreenTV UKと共同で、「異常気象」に関するシリーズを制作しました。

タイで三カ月も水が引かなかった洪水は、記憶に新しいところですね。タイ国民だけでなく、各国の経済にも大きな被害を出しました。洪水はタイだけでなく、11月にはイタリアでも起こり、大きな被害が出ました。
アラスカ西部では「スノーケイン」の被害が出ました。「スノーケイン」って何だかお分かりですか? 答えはハリケーンと大雪が同時に起こる気象現象のこと。アラスカでの事象をもとに新たに出来た造語です。他にもアメリカ南西部の干ばつは、1930年代の「ダスト・ボウル」と呼ばれる干ばつと同程度の状況が続いていることや、セントラルパークに降った早すぎる雪など、2011年に起きた異常気象のポイントを見ることができます。

南極観測隊のいる世界一気温の低いボストックなど、興味深いものも織り交ぜてありますが、そこは人間が地球上で一番暮らしづらいと言われている場所。もし、異常気象が続き、温室効果ガスが増え続けたら地球はどうなるのでしょうか。世界一気温の低い場所から氷が一斉に溶けだすほど気温が上がってしまったら?
それとも、温室効果ガスがなくなって、地球から暖かさが失われ、地球の表面温度がマイナス18度になってしまったなら?
少しだけとは言わず、もっと必死に化石燃料からの脱却を図るときなのではないでしょうか。