国際環境保護団体WWFがサポートする地球温暖化防止のための国際的イベント「Earth Hour（アースアワー）」。世界一斉、同日同時刻に1時間照明を消し、地球全体で気候変動や温暖化防止を訴えるというものです。2007年、豪シドニーで始まったこの取り組みは、シンプルながらインパクトのあるアクションとして注目され、以後、毎年規模を拡大して開催されてきました。そして、2010年、「Earth Hour 2010（アースアワー2010）」としてこのイベントがまたやってきます。

「WWF-UK’s Earth Hour 2010」は、WWF英国が製作した「Earth Hour 2010」のプロモーション動画。前回の2009年イベントを振り返りながら、2010年に向けての取り組みや狙いについて紹介しています。2009年のEarth Hourでは、88カ国4000都市以上が参加。パリ、ロンドン、ニューヨークといった先進都市から、ブラジルや中国、エジプト、ベトナムなどの新興国、フィジーやペルーといった発展途上国まで、様々な国々が思いをひとつにし、気候変動という課題を地球全体のものとして共有し合いました。Earth Hour 2010」ではこの活動をさらに推し進め、米サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジや英ロンドンの観覧車ロンドン・アイ（London Eye）、台湾の高層ビルTapei 101など世界中のランドマークでもこの時間は消灯させ、世界に地球温暖化防止を訴える予定です。

日本でも、広島市や杉並区などの地方自治体や草の根団体「100万人のキャンドルナイト」が「Earth Hour 2010」への参加を表明。WWF日本では、各家庭やオフィス・地域コミュニティにも参加を呼びかけています。2010年3月27日午後8時30分、周りの灯りをそっと消して、1時間だけ、いつもと違った夜を過ごしてみませんか？地球の大切さを改めて感じ、これを守るために私たちがいまなすべきことが、灯りを消した暗闇の中から見えてくるかもしれません。

執筆：松岡由希子

［関連サイト］
●WWF日本の「Earth Hour 2010」キャンペーンウェブサイト（日本語）
「Earth Hour 2010」の概要と日本での取り組みについて紹介しています。
http://earthhour.wwf.or.jp/
●「Earth Hour 2010」公式ウェブサイト（英語）
世界全体での「Earth Hour 2010」の活動予定などについて紹介しています。
http://www.earthhour.org/Homepage.aspx