野生動物の危機~気候変動が生態系を変える:5
- Resisted date2009.10.09 |
- Movie Time3:12 |
シリーズも中盤になってきましたが、これまでの作品もご覧いただけましたでしょうか?
今回登場するのは、ツノメドリ、アメリカワニ、ハシボソガラスです。
美しいツノメドリが報告してくれるのは、北極海の海の中のこと。ツノメドリのひなが餌にしているのはウナギなのだそうです。ところが、海水温が上昇しウナギの生息地が北上。ウナギの代わりによく似たウツボで代用しようとするのですが、ウツボは背骨が硬くて消化できず、ヒナは育たないのです。調査によると、2007年には生まれた卵の25%しか成鳥になれませんでした。
続いて「アリゲーター」の名前でも有名なアメリカワニ。私が無知なのかもしれませんが、は虫類の雌雄はなんと、卵を抱いているときの温度で決まるそう。アメリカワニの場合、雄がかえる確率が上がるのが34度なので、このまま気温が上昇し続けると、メスがかえる確率がどんどん下がり、いずれはオスの数がメスをはるかに上回る事態に陥ってしまします。つまり、待っているのは絶滅。
最後に登場するのは、どこにでもいるハシボソガラス。ゴミを荒らしたり人をつついたりするので人間には結構嫌われていますが、かしこいカラスたちはヨーロッパの水の循環がおかしくなっている様子を報告してくれます。
あちこちに住んでいて比較できるからこその報告。それは、ヨーロッパ南部では干ばつなのに北方中央部と西部では豪雨だということ。ヨーロッパに限らず、日本でも近年ではゲリラ豪雨という現象が出ていますよね。東京でもまるで南国のような土砂降りになったり、特に今年は台風が東寄りに上陸していますよね。山口県防府市を襲った豪雨では大変な被害が出たのも記憶に新しいところです。
「今すぐ 始めよう」のエコ活動には、アイドリングストップを渋滞時にも行うということが挙げられていました。バスの停車時にエンジンをストップしているのを見かけることがあります。
一人ひとりの行動で、私たちの生きている地球を救えるのです。今日から、始めましょう。
執筆:小田原由花
【参考サイト】
●クライメイト・トラッカーのHP。さらに情報を得たい方はご覧ください。(英語)
http://www.climatetrackers.net/