タワーチューブ~エリクソンの省エネ新開発~

ericsson_tower_tube_qt01.jpg今回は、通信事業者に向けてテクノロジおよびサービスを提供している企業エリクソンが発表した風力利用の無線の基地局、タワーチューブの紹介をする番組です。エリクソンは、スウェーデンのストックホルムに本拠地を置く、1876年創業の企業で、現在175カ国で約7万人超の従業員が勤務しています。革新、技術および持続可能なビジネス・ソリューションを通じて「全世界の人々のコミュニケーションを」というビジョンを掲げ邁進しています。

そのエリクソンがVertical Wind AB とウプサラ大学の共同事業として進めているプロジェクトが、この省エネ型の風力を利用した無線の基地局、タワーチューブです。番組ではこのタワーチューブの内容について1分程度で分かりやすくまとめています。その特長は下記のとおり。

ericsson_tower_tube_qt02.jpg● フィーダーや冷却システムを必要としない。
これにより従来の基地局サイトと比べ、電力消費を最大40%削減でき、事業者は運用コストを大幅に削減できます。
●モジュール式のコンクリート施工を採用
早く簡単に作ることができ、また、従来の鉄塔と比べ環境負荷が少ないので材料の製造や輸送に関連するCO2排出量が30%以上削減できます。
●美しい外観
最先端のデザインを採用し、様々なサイズや色の塗装が選べるので、景観にも自然に馴染みます。

確かに、映像を見ると「これが無線の基地局なの?」と思うようなモダンなデザインが並んでいます。こんなデザインも優れた、エコ型の基地局が将来、世界中に普及したら素敵ですね。まずはこの番組で最先端の研究の息吹を感じてください。

【執筆】阿久津 美穂(Slow Media Works)
http://www.slowmediaworks.net

ericsson_tower_tube_qt03.jpg [関連サイト]
● この件に関するプレスリリース(日本語)
日本語のプレスリリースです。今回の内容が詳しく紹介されています。
http://www.ericsson.com/jp/ericsson/pr/2008/10/20081003_towertube.shtml

●エリクソンのTower Tubeに関するページ(英語)
今回紹介したTower Tubeの詳細が載っています。
http://www.ericsson.com/campaign/towertube